オリックス・バファローズは7月に今季初の月間勝ち越しを決めました。最下位脱出への道筋がはっきりと見え、Aクラスの目標をチームの誰もがあきらめていません。ここまで来たら、レギュラーシーズン3位からの日本一に上り詰めた
ロッテ球団社長時代の2010年シーズンを超える「史上最大の下克上」を成し遂げたいと思っています。
チームは
福良淳一監督代行のカラーが投打に浸透しつつあり、福良監督代行の現役時代の持ち味だった「しぶとさ」が随所に見られるようになりました。福良監督代行の就任以来、8月6日現在で21勝21敗1分と盛り返しつつあります。福良監督代行はいぶし銀の選手でした。その影響でしょうか、今のチームではワキ役の活躍が光っています。
縞田拓弥、
岩崎恭平の両内野手や
宮崎祐樹外野手──、さらには育成から昇格した
近藤一樹、
山田修義の両投手がチャンスを与えられたことを意気に感じたかのように、シーズン前の期待以上の働きを見せています。セイバーメトリクスでは控えの層の薄さが弱点とされた分析を覆し、借金返済に向けた原動力にもなっています。

育成から昇格を果たした近藤一樹ら、チャンスを得た控え選手たちの活躍が借金返済へ向け、チームに勢いを与えている[写真=湯浅芳昭]
一方、その間に主力が本来の姿に戻りつつあります。
中島裕之内野手、
糸井嘉男外野手、そしてエースの
金子千尋投手はシーズン終盤へ持ち前の力を発揮することが期待できるところまで復調してきています。
その一因には・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン