一軍での活躍を夢見てファームで奮闘中の将来のスター候補を発掘する好評企画。第4回はドラゴンズ期待の左腕を紹介。高卒2年目の今季も背番号は3ケタだが、着実に成長曲線を描いている。まずは何よりも支配下登録をつかみたい。 取材・構成=牧野 正 写真=榎本郁也 
投手/育成2年目/20歳
ルーキーイヤーの昨年はファームで12試合に登板。すべて中継ぎながら、失点したのは1試合のみで防御率0.79の成績を残した。2年目の今季は先発として期待され、春季キャンプも見事に一軍完走。課題であるコントロールにさらに磨きをかけ、一日でも早く支配下登録を勝ち取りたい。 ──春季キャンプは一軍スタートで驚いたようですが、予想していなかった?
上田 1月中旬ぐらいに発表がありましたが、最初は間違いかなと思いました。自分の中ではキャンプ中盤あたりで(一軍に)呼ばれるように頑張ろうと思っていましたから本当に驚きました。昨年はずっと二軍でしたから。最初の1週間ぐらいは緊張しまくっていました。テレビで見ている人たちばかりだなと。
──どんなことを学びましたか。
上田 落合(
落合英二ヘッド兼投手コーチ)さんとも話すことができましたし、一軍の投手陣の方とも会話ができて、その内容を含め、本当にすべてが勉強になりました。これからの自分に大切なことをいろいろと教わりました。自分の中ではやり切れたし、出し切った一軍キャンプだったと思います。
──その中で一番成長した部分はどこですか。
上田 コントロールだと思います。もともと悪いというわけではありませんが、自分の中では、もっとコントロールを良くしたいという思いがあったので、それができてきているように感じています。
──上田投手の持ち味と言えばストレートになりますか。
上田 そう言いたいところですが、それだけでは……軸となるのはストレートとカットボールの2つ。そのコンビネーションだと思います。
──プロに入って投球スタイルを変えましたか。三振を奪っていくというよりは、打たせて取る投球が目立ちます。
上田 変えたというか、そうしないとプロでは生きていけないということに気づいたというか。僕より速いボールを投げる投手はたくさんいますから。高校時代は三振を狙って実際に取れていましたが・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン