先を急ぐことなく成長を期している。先発左腕の柱となるべく汗を流すドラ4ルーキー。イースタンで実戦デビューを果たす一方、目を向けているのは将来の自分だ。理想の姿に近づくために、明確な意図を持って鍛錬を積んでいる。 取材・構成=鶴田成秀 写真=高塩隆 
投手/1年目/19歳
体づくりの1年目。のちに一軍の先発ローテ入りする岩下大輝、種市篤暉らも高卒1年目は、ファームで力を育んだ。飛躍のときへ向けて汗を流す日々。先発左腕として期待が寄せられる秋山正雲も、焦ることなく理想の投球に近づくため、自分と向き合い成長を期している。 ──プロの生活を過ごす中で、高校との違いを感じる部分はどこでしょう。
秋山 練習の流れと内容です。高校時代よりも全体練習が短く、技術を上げていくには、自分で考えて、自分の練習をしないといけないなと感じています。言われたことだけをすればいいのではなく、しっかり考えないといけないなって。
──現在は何を意識して練習しているのでしょうか。
秋山 今はフォームを固めること。特に体重移動を意識しているんです。
──高校時代は一時、ヒールアップ気味のフォームでしたね。
秋山 はい。高校のときは、あえてヒールアップしていたんです。ボールに勢いを与えたいと思ってやっていたんですけど、長いイニングを投げるとなると、左(軸)足に負担がきて、足がつってしまうこともあって。なので、負担を減らすためにヒールアップはやめたんです。でも、ボールにはやっぱり勢いを与えたい。なので今、体重移動を意識してトレーニングしているんです。上半身の力を使わず、下半身で投げる。そのためには、やっぱり体重移動が大事。なので、全体練習が終わったあとの個別練習で、体重移動の動作を繰り返していて。体で覚えようと思っているんです。
── 一方で4月30日のイースタン・
楽天戦(
ロッテ浦和)では実戦初登板を果たしました。実戦での意識は。
秋山 実戦では、一番自信のあるボールが真っすぐなので、真っすぐで押していこう、と思っていました。それはできたと思いますし、楽しい初登板でした。緊張はしていましたけど、程よい緊張感で。
──実戦で投げたことで、練習の意識に変化は生まれましたか。
秋山 真っすぐで押していきたいと思ってマウンドに上がって・・・
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