この2年間、実現できていなかった一軍での出場を、自慢の肩と守備力でつかみ取った。わずか2試合の出場だけでファームで腕を磨くことになったが、6月に再び一軍昇格のチャンスを得ている。未来の正捕手の現在地を探る。 取材・構成=杉浦多夢 写真=BBM 
捕手/3年目/21歳
春季キャンプでは自慢の強肩をはじめとする守備力が原辰徳監督の目に留まり、6月に一軍に再昇格すると初のスタメン出場も果たした。それでも、まだまだ一軍に完全定着するにはクリアする課題が多いことは、自らも自覚している。 ──今季は開幕一軍、初出場も果たしました。一軍の舞台はいかがでしたか。
山瀬 僕自身、初めての一軍だったので、緊張した中でやっていました。でも、今の自分の力では足りないなと思ったので、いい時間だったかなと思います。
──足りないと感じた部分は。
山瀬 バッティングもそうですが、やはり守備の面。小林(
小林誠司)さんや大城(
大城卓三)さんとやっていく中で配球面や技術面でいろいろな話をさせてもらって。いざ自分が一軍で試合に出るとなったときに同じようにできるかと言ったら、まだできない。そういった部分ですね。
──その差をどう埋めていきますか。
山瀬 ファームであれば試合に出してもらえるので、一軍で感じたことを実際に試しています。一軍のキャッチャーがピッチャーととっていたようなコミュニケーションを真似してみたりする中で、いいものも出すことができているのかなと。一軍の選手たちがやっていたような準備と反省をしながら、感じたものを試しています。
──自分のストロングポイントは。
山瀬 肩の強さというのは自信を持っています。盗塁を阻止する能力というのはジャイアンツで一番にならないといけないと思っています。
──今季はバッティングでも二軍戦では高い打率をマークしています。
山瀬 技術的な部分が上がっているのが一つと。一軍の選手はただ打席に立つのではなく、いろいろな準備をして、ピッチャーに対して狙い球を絞ったりということをしている。そうしたことを状況に応じてできるようになってきました。
──捕手の経験も生きているのでは。
山瀬 状況によって・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン