ソフトバンクの中で今、話題の一人と言えるだろう。背番号『150』は今春、ファームで打ちまくり。「もうずっとソワソワしながら」待ち続けたそのときは4月12日に訪れた。背番号は新たに『77』に。だが、どんなに状況が変わろうと、やるべきことは変わらない。 取材・構成=菅原梨恵 写真=湯浅芳昭、BBM 
ソフトバンク・山本恵大[外野手/プロ入り4年目/26歳]
実戦で続く快音に、屈託のない笑顔がより一層輝く。オープン戦で一軍を経験した山本恵大は、小久保裕紀監督からの“指令”に応えて、ウエスタン・リーグで高打率を維持。近藤健介が開幕直後に腰を手術、柳田悠岐も自打球で戦線離脱を余儀なくされる中、ニューヒーローとなるにふさわしい打棒の持ち主だ。 ──ウエスタン・リーグで開幕から好調をキープしてきた中で、4月12日に支配下昇格を果たしました。
山本 ずっと目標にして4年間やってきましたからね。自分の中でまだかな、まだかなというのはあったので、「やっと来たな」と。うれしい気持ちと、これからは一軍で活躍するために今までより気を引き締めてという気持ちでいます。
──「まだかな」というのは、いい形でシーズンのスタートを切れていたからこそだと思います。好調の要因は?
山本 1年目の6月ぐらいから、ずっと左膝が痛かったんです。リハビリのトレーナーさんともいろいろ話し合ったりして、最終的には2023年9月に手術をして。昨年が手術明けのシーズンで、やっぱり痛み自体はあったんですけど、だんだんと回復してきた。また、オフシーズンにはパーソナルジムに通って、そこで体の動かし方、負担の掛かりづらい動かし方などを学んできました。それもあって今、元気に野球ができている。それが一番の要因かなと思います。
──春季キャンプは宮崎ではなく、筑後のC組。悔しさもあったと思います。
山本 大卒4年目で筑後スタートって、なかなか厳しいなと思っていたんです。でも、そこで腐らずに、C組の三軍、四軍のコーチの方々に協力してもらって。バッティングもそうですし、守備とかいろいろと取り組む中で、もうひと段階、自分的に上手になったかなと。
──具体的にはどんな取り組みをしてきたのでしょうか。
山本 昨年二軍に上がって、なかなか通用しなかった。二軍はもちろん、その先の一軍を想定したときのバッティング練習としては、やっぱり・・・
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