11月15日、マツダ広島で12球団合同トライアウトが開催される。野球人生を懸けた勝負を繰り広げる戦力外選手たち。参加予定者の球歴を紹介する。 
育成での6年間を含め、8年間の積み重ねを見せたい中村亘
■プロフィル
名前:
中村亘佑(なかむら・こうすけ)
ポジション:捕手
生年月日:1991年4月2日(26歳)
身長・体重:181センチ87キロ
投打:右投右打
経歴:横浜商大高-広島10(育成ドラフト2位)、16=2年
2017成績:37試合 8安打 0本塁打 8打点 0盗塁 打率.250(ウエスタン)
高校通算46本塁打を放った打力と強肩を評価され、2010年に育成ドラフト2位で広島に入団した中村亘佑。ファームでは1年目から21試合に出場するなど経験を積んだが、支配下登録はつかめずに6年間を育成選手として過ごした。
15年オフに支配下登録を勝ち取り「ここからがスタート。一軍を目指して頑張りたい」と誓うと、支配下1年目の16年はファームで捕手最多となる58試合に出場。しかし今季は高卒1年目の
坂倉将吾の台頭もあり、37試合にとどまった。チームはドラフトで、三拍子そろった好捕手である広陵高・
中村奨成の交渉権を獲得。有力捕手がひしめくチーム事情から、10月30日に中村亘に戦力外が言い渡された。
戦力外通告を受けた直後には「整理ができていない。今後をどうするのかも考えていない」と語ったが、11月6日に自身のツイッターで「色んな人に相談してトライアウトを受けることにしました! 結果はどうあれ一生懸命頑張ります」(原文ママ)と報告した。
これまで一軍出場はないが、今季、ファームでは7月まで打率3割をキープ。優勝したチームの中で打力を見せていた。トライアウトで快打を響かせ、再び一軍への挑戦権を手にしたい。
写真=BBM