11月15日、マツダ広島で12球団合同トライアウトが開催される。野球人生を懸けた勝負を繰り広げる戦力外選手たち。参加予定者の球歴を紹介する。 
制球難もあり、なかなか一軍で結果を残せなかった田面
■プロフィル
名前:
田面巧二郎(たなぼ・こうじろう)
ポジション:投手
生年月日:1990年12月9日(27歳)
身長・体重:179センチ90キロ
投打:右投右打
経歴:桐生商高-日産自動車-JFE東日本-
阪神13(ドラフト3位)、15育成、16途=4年
2017成績:19試合 1勝0敗0S 奪三振20 防御率4.96(ウエスタン)
2013年ドラフト3位でJFE東日本から即戦力投手として入団。速球に力はあるのだが制球難を抱え、16年5月19日の
中日戦(甲子園)まで一軍登板はなかった。その間、14年からは育成となり制球力を磨き、15年には阪神が業務提携を結んでいるBCL・福井に派遣され実戦経験を積んだ。
そして16年4月15日に支配下登録される。同年5月19日の中日戦の8回に一軍初マウンドへ。捕手を務めたのは同じく4月に支配下登録され一軍で鮮烈デビューを飾った
原口文仁だった。田面は13年のシート打撃中に原口の左手に死球を与え、骨折させた。それにより原口は育成へとなった経緯がある。「ファームでも組んでいたので、ゼロに抑えてよかった」。球団として育成上がりのバッテリー誕生はこのときが史上初だった。
ただ、その後も制球難が改善されることなく、16年は4試合登板で防御率6.23。今季はウエスタン公式戦でも19試合に登板し防御率4.96と結果を残せず、一軍昇格は一度もなかった。そして10月31日に戦力外に。現役続行希望でトライアウトを受ける。150キロ台の重い速球は健なだけに、11月15日の舞台でその思いぶつけていく。
写真=BBM