
初回先頭打者初球ホームランを放った井出(左)
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は2001年5月1日だ。
大阪ドームで行われた近鉄対
日本ハム戦、1回表、先頭打者で打席に入ったのは
井出竜也だった。
高村祐が投じた初球、井出は見事にとらえると打球はバックスクリーンに飛び込んだ。その後、日本ハム先発の
金村曉と高村の投げ合いが続き、ゼロ行進。終わってみれば、井出の一発が両チーム通じて唯一の得点だった。
初回、先頭打者の本塁打による1対0の勝利は1959年4月15日国鉄戦での
町田行彦(国鉄)、69年5月29日
中日戦での
重松省三(大洋)、76年9月22日
ロッテ戦での
藤原満(南海)、99年8月14日日本ハム戦での
大友進(
西武)に続いてプロ野球史上5度目。ただ、藤原、大友は5球目、藤原は4球目、重松は3球目。初球を本塁打したのは井出が初めてであった。
井出は「エッ? 史上初なんですか」と驚きの表情を見せていた。
写真=BBM