一塁を回ったところで倒れ込んだ彦野
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわってその日に何があったのか紹介していく。今回は1991年6月18日だ。
歓喜が一転、珍事となった。この日、行われた大洋戦(ナゴヤ)、6対6で迎えた延長10回二死、
中日の
彦野利勝が劇的なサヨナラ弾を左翼席に叩き込んだ。沸き返るスタンド、ヒーローを迎えようとベンチを飛び出す中日ナイン。だが、殊勲のヒーローがホームにかえってこない。
見ると、彦野が一塁を回ったところで倒れてしまっていた。実は歓喜のジャンプをした際、古傷のある右ヒザをひねってしまったのだ。結局、代わりに
山口幸司が送られ、史上初の代走サヨナラホームインとなった。
写真=BBM