元南海-大洋の佐藤道郎氏の書籍『酔いどれの鉄腕』がベースボール・マガジン社から発売され、このたびめでたく重版となった。 南海時代は大阪球場を沸かせたクローザーにして、引退後は多くの選手を育て上げた名投手コーチが、恩師・野村克也監督、稲尾和久監督との秘話、現役時代に仲が良かった江本孟紀、門田博光、コーチ時代の落合博満、村田兆治ら、仲間たちと過ごした山あり谷ありのプロ野球人生を語り尽くす一冊だ。 今回は重版用帯の裏話です。 重版決定にお祝いの言葉を

『酔いどれの鉄腕』表紙
このたびめでたく重版となった『酔いどれの鉄腕』。
久しぶりにス
ナック『野球小僧』におうかがいしてミチさんと祝杯をあげながら、発売後の話を聞いた。
お客さんも大喜びで、新宿の書店に行って買い占めてくれた方、アマゾンから90冊を取り寄せ、社員に配った社長さんもいたという。
それもまた、ミチさんの人柄だろう。
重版の際、帯を変えようとなり、新調する際に思いついたのが、三遊亭好楽師匠の推薦文だった。
本を出した際、サプライズで『野球小僧』を訪れ、人気番組『笑点』で宣伝していただいた。それもまた、売上好調だった大きな理由だと思う。
年齢は佐藤さんの1つ上、初めて会ったときから気が合い、「みっちゃん」「師匠」と呼び合うようになったという。
ミチさんに連絡先を教えていただき、「いきなり掛けても、みっちゃんの件と言えば分かるから」と言われ、恐る恐る電話を入れた。
こちらが「重版となった、みっちゃんの本のお願いです」と言うと、「ああ、わかりました。じゃあこれから話しますから、よさそうなところを使ってください」と言ってくれた。
「僕らは子どもころ、みんな野球が大好きで、野球選手にあこがれていました。サッカーもこんなじゃなかったですし、野球しかなかった時代ですからね。僕もそうです。野球が大好きで選手になりたいという夢がありました。まあ、それは夢で終わり実現はしなかったのですが、そんな僕の前に現れたのが南海の剛腕・佐藤道郎です。光り輝いていました。僕の夢をかなえてくれたのが佐藤道郎です」
抜粋して使わせてもらいました。師匠、ありがとうございます!