通算100勝100セーブを超えた郭源治
2リーグ制以降の外国人選手で最多の117勝を挙げている郭
プロ野球の長い歴史を彩ってきた外国人選手たち。歴代の助っ人の中からベストナインを選ぼうとすると、どんな顔ぶれになってくるのだろうか。もちろん、優勝への貢献度にファンの人気などもあるから、誰か1人を決めるのは困難なのだが、ひとまず彼らが残した数字を参考に、助っ人たちの輝きを振り返ろう。
プロ野球の1年目から「日本国籍を持たない」投手たちが結果を残してきた。少年時代に帝政ロシアから亡命してきた
ヴィクトル・スタルヒン(
巨人ほか)は通算303勝、ハワイ出身で日系人の
若林忠志(
阪神ほか)は同237勝。ただ、彼らは現在のさまざまな制約とも戦っている“助っ人”と趣が異なるのも確かだ。そこで、今回は2リーグ制となってからプロ野球でプレーを始めた投手に対象を絞ってみる。
通算勝利で100勝を超えているのは4人のみ。通算117勝、“オリエンタル・エクスプレス”の異名を取った
郭泰源(
西武)に、同郷で通算106勝の
郭源治(
中日)が続く。同姓で、プレーした時期も重なる2人だが、通算100勝で3位に並んでいるのも、日本シリーズで投げ合ったこともある
ジーン・バッキー(阪神ほか)と、
ジョー・スタンカ(南海ほか)だ。惜しくも100勝に届かなかったのが、通算98勝を残して2019年を最後に現役引退した
ランディ・メッセンジャー(阪神)。ただ、メッセンジャーはメジャーでも4勝を挙げていて、日米通算にすれば102勝となる。
一方、防御率で通算1000イニング以上を投げた投手で見てみると、防御率2.34のバッキーがトップで、同3.03のスタンカ、同3.13のメッセンジャーという順だ。このうち、バッキーとスタンカは制度が導入される以前の選手だが、郭源治は通算116セーブで、この数字では他の4人を大きく引き離す存在といえる。そのセーブで群を抜いているのが通算234セーブの
デニス・サファテ(
ソフトバンクほか)。サファテはシーズンでも17年に54セーブでプロ野球の頂点に立つ。
わずか5人、1リーグ時代も入れて7人の選手を振り返っただけで、早くも紙幅が尽きてしまった。あなたにとって、最強の“助っ投”は誰ですか?
写真=BBM