豪華な顔ぶれがズラリ
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ヤクルトから移籍し近鉄でもDHで結果を残したマニエル
前回はパ・リーグで活躍した助っ人の外野手を振り返ってみたが、今回は指名打者。近年は交流戦もあり、セ・リーグの選手も指名打者として出場する機会はあるが、セ・リーグのベストナインには指名打者という枠はない。よって、ここでもパ・リーグでプレーした助っ人を振り返っていくことにする。
指名打者制が導入されたのは1975年だから、それ以降にプレーしたパ・リーグの助っ人のみということになる。こう書くと対象は非常に限られた選手たちのように思えるが、顔ぶれは豪華だ。さらに、この2024年も
日本ハムのフランミル・レイエスが選ばれたが、ベストナイン指名打者に助っ人が選ばれる場合は古くから多い。
打棒は強力でも守備に難がある選手でも存分に力を発揮できるのが指名打者のメリット。こうした助っ人がセ・リーグからパ・リーグに転じて活躍を続けることは少なくないが、こうした存在を象徴するような助っ人が、助っ人として初代のベストナイン指名打者でもある近鉄の
チャーリー・マニエルだろう。ヤクルト初のリーグ優勝、日本一に貢献しながらも放出され、近鉄で移籍1年目から同じく初のリーグ優勝に導く活躍を見せた。一方で、
ロッテの
レロン・リー、近鉄の
ラルフ・ブライアント、
オリックスの
タフィ・ローズら、ベストナイン外野手の経験がある助っ人たちが、時を経て指名打者として選出されるケースもある。
受賞の最多は
西武の
オレステス・デストラーデで、3年連続の選出。デストラーデは指名打者としての受賞のみだが、デストラーデの活躍で、西武の黄金時代は最盛期を迎えた。2度の受賞はリーとブライアントに加えて、2年連続で選出されたオリックスの
トロイ・ニール、日本ハムの
ナイジェル・ウィルソンと
フェルナンド・セギノール、
ソフトバンクの
アルフレド・デスパイネ。ローズと西武の
カブレラは指名打者としては1度のみだが、カブレラは西武とオリックスで一塁手として5度の選出がある。
ベストナイン受賞が1度だけでも、インパクトが強烈だった助っ人も多い。あなたにとって、最強の指名打者は誰ですか?
写真=BBM