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【大学野球】北陸勢初の悲願はならずも…29年ぶりに「大学頂上決戦」の場に戻ってきた福井工大・澤崎俊和コーチ

 

「学生たちの頑張りに尽きる」


福井工大・澤崎チーフ投手コーチは準優勝の全日本大学選手権を振り返った[写真=矢野寿明]


【第74回全日本大学選手権】
6月15日 決勝 神宮球場
東北福祉大8-1福井工大

 29年ぶりに「大学頂上決戦」の場に戻ってきた。福井工大・澤崎俊和チーフ投手コーチ(元広島ほか)である。

 青学大時代は主将・井口資仁(元ロッテ監督)と同級生。清水将海(ソフトバンク三軍バッテリーコーチ)とバッテリーを組み、倉野信次(ソフトバンク投手コーチ兼ヘッドコーディネーター)との両輪で、1996年の全日本大学選手権で日本一を達成している。勝負師・河原井正雄監督の下で、心身を鍛えた4年間だった。ドラフト1位(逆指名)で入団した広島では9年プレーし、通算24勝。現役引退後は広島でコーチ16年、その後は独立リーグなどで指導者経験を積んできた。

 今年1月、かつて広島でチームメートだった町田公二郎監督が率いる福井工大のチーフ投手コーチに就任。学生指導1年目にして、全日本大学選手権で決勝進出を遂げた。自身としては大学4年以来となるファイナルステージだったが、惜しくも東北福祉大に敗退。福井工大は2021年に続く2度目の決勝も、準優勝に終わり、北陸勢初の悲願はならなかった。

 試合後、澤崎コーチの表情は晴れやかだった。

「学生たちの頑張りに尽きる。切磋琢磨して、レベルアップしてきました。ベンチ入りしたメンバーは勝利にこだわり、スタンドの控え部員もサポート役として大きな力になりました。感謝しています。もう一つの壁を乗り越えるため、私を含めて、学生たちと日々、成長していきたいと思います」

 指導の軸がある。技術指導の前に、学生であることの心構え、そして、取り組む姿勢だ。

「アスリートとして必要なのは、マインドセットです。ターゲットを絞り、いかに目標に向かって努力し、向上させていくか。これからも町田監督を支え、学生の力になれればいいと思います」

 さわやかに語った澤崎コーチだったが、銀メダルを首から下げると、悔しそうな表情が印象的だった。福井に戻り、もう一度、足元から見つめて、学生たちと寄り添っていく。

文=岡本朋祐
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