実績十分の助っ人
サブロー監督が就任し、チーム再建に乗り出すロッテに頼もしい右腕が加わる。今季限りで
DeNAを退団したアンドレ・ジャクソンの入団が決まった。
ジャクソンはロッテの公式サイトを通じ、「私と家族にとって日本で過ごせる日々は、大きな恵みとなっています。これから千葉で始まる新たな一章をとても楽しみにしています。リーグ優勝、そして日本一を勝ち取るために全力で貢献したいです。チームメイトやファンの皆さんとの絆を築いていけることにワクワクしています。Let's go Marines!」とコメントを発表。
サブロー監督も「日本では今年までの2年間で293イニング以上投げるなど、実績十分で年間を通してローテーションを支えるピッチャーとして期待をしています。空振りがとれる威力のあるストレートと多彩な変化球が武器でチェンジアップは変化も非常に大きく、さらにマリンの風を味方につければ、打たれることはなかなかないと思っています。ローテーションの軸となるような先発投手の獲得を目指していた中で、本当に頼もしい選手が加わってくれたと思っています」と期待を込めた。
2年連続規定投球回クリア
最下位に低迷したロッテはリーグワーストのチーム防御率3.60で、2ケタ勝利を挙げた投手がゼロ。規定投球回をクリアした投手は
小島和哉、
種市篤暉のみだった。
田中晴也、
木村優人と若手の本格派右腕が台頭したのは明るい材料だが、先発の枚数が足りているとは言えない。その中でエース格になれるジャクソンの存在は心強い。
DeNAで2年連続規定投球回をクリアし、今年は25試合登板で10勝7敗、防御率2.33。球威十分の直球は常時150キロを計測し、チェンジアップ、スライダー、カットボール、ナックルカーブの精度も高い。150回2/3を投げたが、イニングを重ねてもパフォーマンスが落ちないことも大きな強みだ。
帽子からはみ出すほどの「もじゃもじゃヘア」がトレードマークだったが、今年の夏は髪を編み込んだコーンロウのヘアスタイルに変身。「日本はとても暑いので、夏仕様のヘアスタイルに変えました。髪を編み込んだことで風の通りがすごく良く、まとわりつかないので、涼しさを得られています。もともとモジャモジャな髪質で、乾かすのに手間がかかっていたのですが、だいぶ軽減されました。ケアはすごく楽になりましたね。あとは抗炎症作用のあるプロテインやフルーツを多く摂るようにしています。そして水分補給、電解質もしっかり取る。それらを今後も継続していくことを心掛けたいです。あとはサウナにたくさん入ることですかね。大貫(
大貫晋一)投手に教えてもらい、一緒に入るのがルーティンになっています。サウナと水風呂で整えています」と語っていた。
日本で成長を重ねて
ジャクソンは日本で成長した投手と言える。来日当初は課題だった制球難を露呈して投球が不安定だったが、5月上旬にファームに降格した際に
トレバー・バウアーに助言を求めた。日本球界のストライクゾーンにアジャストする練習を積み重ねることで、制球力が改善。2週間後に再昇格すると、その後は先発ローテーションで最後まで稼働した。DeNAでプレーした2年間を成長の糧にしてメジャーに再挑戦するかに見られたが、ロッテに電撃移籍。2ケタ勝利を通過点に白星をいくつ積み重ねられるか。
サブロー監督は週刊ベースボールのインタビューで以下のように語っている。
「理想は打ち勝ちたい。打ち勝つ野球が好きなんです。と言っても、近年のプロ野球は『投高打低』の傾向があり、今のボールではなかなか難しいところがあります。ロッテというチームは伝統的に投手力、守備力、機動力で勝ってきたチームなので、まずそこから始めようと思っています。バレンタイン監督で優勝した2005年を除けば、『投手力と粘りの攻撃』がロッテの伝統だと思っています。粘って粘って、最後に全員で勝つ。それがこのチームの勝ち方です」
どん底からの逆襲へ。ジャクソンはロッテの救世主になれるか。
写真=BBM