並々ならぬ決意で挑む6年目

オリックス・山下は2月1日のキャンプインに向けて順調な調整が進んでいる[写真=BBM]
オリックス・
山下舜平大が1月22日に大阪・舞洲の球団施設で合同自主トレを公開した。気温3度と冷え込む室内練習場で、午前9時前から始動。ラダーのアップ、ゴムチューブを使った肩、肘のストレッチ、キャッチボール、遠投、10キロのプレートを乗せた「ソリ」を押すダッシュなど、精力的にメニューをこなした。
「寒かったですけど、よく動けた。体は良い状態です」と、仕上がり具合も順調だ。2025年は腰のコンディション不良に苦しんだものの、シーズン終盤には万全の状態に戻った。「再発しないように」、体幹を意識したストレッチなど今まで以上に多方面からの専門的な知識を得て取り組んでいる。
12月中旬には、元ハンマー投げ金メダリストで前スポーツ庁長官の室伏広治氏、レッドソックス・
吉田正尚と3人で合同自主トレを行った。「スピード、パワー全部が足りない」。フィジカルの弱さを最も痛感したという。「ついていくのに必死。刺激しかなかった」と振り返る充実の時間を過ごし、「腰に対してのアプローチ、引き出しもいろいろ増えました」と、目から鱗のトレーニング法を学んだ。
「これ以上、ケガをしていられない」と並々ならぬ決意で挑む6年目。プロ入り後初めて、ケガなくトレーニングも制限なしのオフ期間を過ごせている。球界屈指のポテンシャルの高さは誰もが認めるところだけに、シーズン完走が大目標となる。そのためには、リスクも伴う変化にも、果敢に挑戦していくつもりだ。
これまで触ってこなかったフォームや体の使い方も見直しながら、新球にも挑戦中。代名詞である大きく曲がるカーブ、フォークに加え、真っすぐに近い球速帯の変化球を求めてカットボールに取り組んでいる。「三振を取るためにも速い変化があったほうが幅が広がる。曲がりすぎないことだけを注意しています」と、勝負球としての精度を高めていく。
「自分は先発として仕事ができないのは何も残らない。まずは開幕を目指して全力で準備していきます。1年間完走して、規定投球回クリア、チームに勝ちをつけて、リーグ優勝を目指して頑張りたい」と、目指すべき照準は定まっている。
新人王に輝いた2023年以来となる開幕投手も視野に入れ、自身のやるべきことだけに集中してキャンプインを迎える。
取材・文=中野聖己