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万波中正に定位置の確約なし? 日本ハムの外野陣が好調で「熾烈な競争」に

 

実戦で躍動する外野手


熾烈を極める日本ハムの外野手争い。万波[右。左は清宮幸太郎]も安泰ではない


 日本ハムの外野を巡る定位置争いが熾烈だ。2月15日に行われた練習試合・楽天戦(金武)。4点差を追いかける9回一死満塁の好機で、矢澤宏太日當直喜のフォークを振り抜き、センターの後方へ走者一掃の適時二塁打。この試合まで17打数6安打、打率.353とバットが振れている。

 ドラフト1位で入団した際に「投打の二刀流」で話題になったが、昨年は野手に専念して86試合出場で打率.247、1本塁打、18打点、11盗塁をマーク。オリックスとのCSファーストステージ第2戦では好走塁でスタンドをわかせた。8回に安打で出塁すると、フランミル・レイエスが放った打球は弾丸ライナーで勢いよく右翼フェンスからはね返り、オリックスの守備陣がクッションボールの処理、中継プレーと無駄のない流れで本塁へ送球。しかし、一塁走者の矢澤は捕手のタッチよりも一瞬速く、ヘッドスライディングで逆転の本塁生還。

「一塁からいいベースランニングができたと思います。(8回二死一、二塁で打者レイエスのカウントが)3-2となって一塁手も守備位置が下がっていましたし、最悪サインプレーで一塁にけん制が来ても戻れる距離の中で最大限のリードも取っていました。打球は1秒も見てなくて、歓声の沸き方と三塁コーチの稀哲(森本稀哲)さんのリアクションで『これ、あるな』と思って走っていました。シーズン中もファンの方がエスコンを満員にしてくれていたので、いつものように判断できました。全力で走って最後はとっさにヘッドスライディングしました。何回見ても鳥肌が立つようなワンプレーになったと思います」と振り返っていた。

注目の大型ルーキー


 中堅の定位置奪取に燃えているのは矢澤だけではない。五十幡亮汰も15日の楽天戦で2安打1打点1盗塁とチャンスメーカーとして稼働し、今季初実戦となった11日の楽天戦から3試合連続2安打&盗塁を記録した。凡打の打撃内容も評価できる。15日の試合では3回一死三塁でエンドランのサインが出て一塁方向にゴロで転がし、三塁走者の進藤勇也が本塁生還した。

ドラフト2位で入団したエドポロ。攻守走三拍子そろった大型外野手だ


 新戦力も強烈に存在をアピールしている。ドラフト2位のエドポロ・ケインは春季キャンプで二軍スタートだったが、実戦デビューとなった8日の練習試合・阪神戦(名護)で、快足を飛ばして内野安打、中越え二塁打などを放つなど2安打1打点と見事に結果を出し、新庄剛志監督は「完璧。大したもん。人生一日、二日で変わりますからね。変えさせてくれた1日でしたね」と絶賛。10日から一軍の名護キャンプに合流した。

ハイレベルな競争で底上げ


 矢澤、五十幡、エドポロに加えて、5年ぶりに日本ハムに帰ってきた西川遥輝も中堅の定位置を虎視眈々と狙っている。両翼を守る水谷瞬万波中正もウカウカできない。新庄監督の下で長距離砲としての素質を開花させた万波だが、絶対的なレギュラーという立ち位置ではない。昨年は127試合出場で打率.229、20本塁打、56打点。夏場以降は打撃不振でスタメンを外れる機会が増えて悔しい思いをした。能力の高さは誰もが認めるが、好不調の波を小さくすることが大きな課題だ。万波は週刊ベースボールの取材で、以下のように語っている。

「今年は昨年までのようにアメリカへ行ったり、いろんな施設に行ったりではなくて、横尾(横尾俊建)コーチに教わっていることをやり通す形で考えています。9月末に横尾さんが一軍にいらしてから、横尾さんとすごいコミュニケーションを取りながらやってきました。いろんな提案をしてもらって、ちょっとバットを立てて構えたりとか、いろんな変更ポイントもありました。その中で9月末の公式戦や練習、CSファーストステージ、ファイナルステージと、すごくいい手応えを感じてシーズンも終われました。そうしたことを早い段階から取り組めているので、基本的にはその形を来年2月のキャンプインまで、やり続ける予定です」

 チーム内のハイレベルな競争が底上げにつながる。日本ハムの熱い定位置争いに要注目だ。

写真=BBM
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