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愛すべき助っ人たち

三冠王の最多は落合博満だが…助っ人の三冠王MVP、ブーマーの84年とバースの85年【愛すべき助っ人たち】

 

三冠王ラッシュの80年代


1984年、外国人としては初となる三冠王に輝いたブーマー


 1980年代は三冠王ラッシュといえる時代だった。10年間で6度も三冠王が誕生した時代は他にはない。最多はロッテ落合博満による3度で、82年を皮切りに85年、86年と輝いているが、その他の3度は助っ人によるものだった。

 84年の三冠王が阪急(現在のオリックス)のブーマー・ウェルズだ。来日1年目こそ17本塁打に終わったものの、日本のプロ野球に慣れた2年目の84年に本領を発揮。37本塁打、130打点という大爆発に加え、その巨体からは想像しがたい打率.355という驚異的な安定感を発揮して三冠王に輝き、文句なしのMVPに。これはパ・リーグ3人目だが、外国人選手の三冠王はプロ野球で初めての快挙だった。

 70年代に黄金時代を謳歌した阪急も6年ぶりにリーグ優勝。だが、これが阪急としては最後のリーグ優勝となり、そしてブーマーも広島との日本シリーズで苦手の内角を徹底的に攻められ苦戦、阪急も日本一を逃している。その後は三冠王こそなかったが、オリックスとなったチームで91年まで、ダイエー(現在のソフトバンク)で92年と通算10年間と長くプレーを続けたブーマーは、首位打者1度、打点王3度と活躍を続けている。

 翌85年には落合が三冠王に返り咲いたが、一方のセ・リーグで三冠王に輝いたのが阪神ランディ・バースだ。落合のロッテが優勝できなかったこともさることながら、この85年は長く歓喜から遠ざかっていた阪神の、いわゆる“猛虎フィーバー”が吹き荒れたシーズン。三番のバースが放ったシーズン第1号に四番の掛布雅之、五番の岡田彰布が続いた“バックスクリーン3連発”に始まり、日本一にまで一気に駆け上がった阪神にあって、54本塁打、134打点、打率.350のバースはセ・リーグで初めて外国人選手の三冠王となり、もちろんMVPにも輝いている。

 ちなみに、両リーグで三冠王が誕生したのはプロ野球で初めてのことだった。翌86年もバースは47本塁打、109打点、プロ野球トップの打率.389で外国人選手として初めて2年連続の三冠王に。だが、阪神は3位に転落したこともあって、2年連続MVPはならなかった。

写真=BBM
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