新年を迎え、各球団の陣容もほぼ固まってきた。新監督は西武・松井稼頭央監督、ロッテ・吉井理人監督、阪神・岡田彰布監督、広島・新井貴浩監督の4人。ここでは最新メンバーリストを2023年の見どころとともにお届けする。 ※情報は2023年1月8日現在 
FA補強の伏見をはじめ積極的な動きを見せた。新庄剛志監督は新戦力をどう使いこなしていくか
【2022年成績】パ6位 59勝81敗3分 勝率.421、チーム打率.234 チーム防御率3.46 最下位からの逆襲に向けて、積極果敢に動いた。シーズンが終わるとすかさず阪神から
江越大賀と
齋藤友貴哉をトレードで獲得。さらに西武から
山田遥楓、
オリックスから
齋藤綱記と矢継ぎ早に3件の交換トレードを成立させた。内外野のレギュラー争いを活性化させる存在に、現役ドラフトで西武から獲得した
松岡洸希を含めて手薄だったリリーフ陣の層を厚くする投手たちと、理にかなった補強だった。
近藤健介がFAで
ソフトバンクへ流出したのは大きな痛手だが、固定できなかった正捕手候補としてFAでオリックスから
伏見寅威を迎え入れることに成功。球団としてFA選手の獲得は2005年の
稲葉篤紀(現GM)、17年の
鶴岡慎也以来、3人目ということからも本気度が伝わってくる。補強の手は緩めず、
中日を退団した
アリエル・マルティネスも獲得。捕手登録だが22年は左翼と一塁での出場がほとんどで、はまれば近藤の穴を埋める打棒が期待できるかもしれない。
ドラフト戦略も即戦力重視を徹底した。投打二刀流の
矢澤宏太の一本釣りは狙いどおりで、外野のレギュラーもうかがえる存在。3位では
加藤豪将をサプライズ指名した。かつてヤンキースからドラフト2巡目指名を受け、MLB経験もあるまさに即戦力。レギュラー不在だった二塁にぴたりとはまる。
各所で的確な補強を進めたことは間違いない。それでも
清宮幸太郎や
野村佑希、
万波中正といった次代の中心を担うべき選手たちのさらなる成長がなければ、急浮上はないこともまた確かだろう。
担当記者のこの男の“ココ”に注目! 上川畑大悟
チームをけん引する存在に 2022年最大の収穫の1人だろう。ドラフト9位で入団、故障で出遅れたにもかかわらず交流戦から一軍に昇格すると、安定感のある守備と勝負強い打撃で一気にレギュラーの座をつかんだ。だが80試合出場と1年を完走したわけではないことも事実。ケガなくシーズンを走り抜けたときには、チームをけん引する存在になっているはずだ。
北海道日本ハムファイターズ 2023 メンバー表
【監督】
1新庄剛志
【一軍コーチ】
77
林孝哉、〇81
建山義紀、82
加藤武治、□89
八木裕、72
山田勝彦、71
飯山裕志、〇80
森本稀哲、□79
代田建紀 【二軍監督】
92
木田優夫 【二軍コーチ】
84
伊藤剛、83
島崎毅、△87
佐藤友亮、90
渡辺浩司、75
山中潔、78
稲田直人、76
紺田敏正 【投手】
☆12矢澤宏太、13
生田目翼、14
加藤貴之、15
上沢直之、16
達孝太、17
伊藤大海、18
吉田輝星、■19
玉井大翔、20
上原健太、22
杉浦稔大、☆24
金村尚真、25
宮西尚生、28
河野竜生、29
井口和朋、33
立野和明、34
堀瑞輝、35
西村天裕、40
福田俊、41
ブライアン・ロドリゲス、42
ガント、45
ポンセ、46
畔柳亨丞、47
鈴木健矢、△48齋藤友貴哉、51
石川直也、52
池田隆英、53
長谷川威展、☆54
安西叶翔、55
松浦慶斗、57
北山亘基、59
根本悠楓、☆62
宮内春輝、63
北浦竜次、△67齋藤綱記、△68松岡洸希、70
メネズ、93
田中瑛斗、△26
田中正義(1月11日に獲得を発表)
【育成投手】
114
松本遼大、115
齊藤伸治、121
福島蓮、123
柳川大晟、※126
中山晶量、※128
山本晃大、◆137
柿木蓮、161
姫野優也 【捕手】
△2マルティネス、10
清水優心、△23伏見寅威、27
古川裕大、30
宇佐見真吾、60
郡拓也、64
田宮裕涼、65
梅林優貴 【内野手】
☆3加藤豪将、4上川畑大悟、5野村佑希、6
アリスメンディ・アルカンタラ、9
中島卓也、21清宮幸太郎、32
谷内亮太、38
石井一成、39
有薗直輝、43
水野達稀、44
阪口樂、△49山田遥楓、56
細川凌平、☆58
奈良間大己 【外野手】
■7
松本剛、■8
淺間大基、36
木村文紀、△37江越大賀、50
五十幡亮汰、61
今川優馬、66万波中正
【育成外野手】
124
阿部和広、※125
藤田大清、※127
山口アタル、◆199
王柏融 [注釈]〇=新加入、△=移籍、□=復帰、◆=22年オフに支配下から育成、☆=支配下新人、※=育成新人、■=背番号変更、名前横は背番号