間もなく開幕するクライマックスシリーズのファーストステージ。果たして優勝チームへの挑戦権を獲得するのはどちらのチームだろうか? 各チームを今季の対戦成績などをもとに展望する。 パ・リーグ2位 北海道日本ハムファイターズ
<対ロッテ成績> 25試合18勝6敗1分、勝率.750、得点107、失点67、本塁打21、盗塁19、打率.239、防御率2.36
<エスコンFでの対戦成績> 12試合9勝3敗、勝率.750
指揮官に気負いなし “普段どおり”が肝要
対ロッテには今季18勝6敗1分け、対戦チーム別でもトップの勝率.750を記録し、本拠地エスコンFでも9勝3敗とカモにしている。圧倒的な優位に変わりはない。シーズン同様、一蹴してファイナルステージへ弾みをつけたいところだ。
新庄剛志監督も「どこが来ようが、やることは変わらないんで」と自然体を強調しながら、「(ファーストステージ突破は)大丈夫かなと思い始めた。なんか知らんけど(笑)」と自信をのぞかせる。「成長したな」と感じている現有戦力への厚い信頼があるからだろう。
それだけにサプライズ起用については、「そういう年じゃないんで、もう今年は」と否定的だ。となれば先発三本柱の投入で万全を期すだろう。
山崎福也 高速テンポの投球術でM相手に2戦2勝
第1戦をロッテと相性抜群の加藤貴之に託し、第2戦は山崎福也、連勝で突破した場合を考えて
ソフトバンク戦4勝のエース・
伊藤大海が後ろに控える形が理想的か。リリーフ陣は
河野竜生を筆頭に盤石の布陣。抑えの
田中正義に不安があっても、日替わりクローザーで乗り切れる。むしろ僅差の終盤勝負は望むところだ。
攻撃陣もロッテ相手には1試合平均4.28得点と得点力を発揮している。“普段どおり”を心掛ければ、自ずと次のステージが見えてくる。
<打線のKey player>清宮幸太郎 出塁率がモノを言う
7月に入って覚醒したかのように猛打を連発して攻撃陣をけん引。チームを一気に2位へと浮上させたが、その打棒はロッテが相手でも変わりない。同じく対ロッテで6本塁打、15打点のレイエスが後ろに控える中、ロッテ相手に.423という出塁率もモノを言うはずだ。
■第1戦予想オーダー △は左打ち、成績は今季の対ロッテ
順/位置/選手名/試/安/本/点/盗/打率
1[左]
水谷瞬 /14/11/1/6/1/.234
2[中]
松本剛 /22/15/0/4/5/.203
3[一]△清宮幸太郎/14/17/3/10/0/.370
4[指] レイエス /18/16/6/15/0/.267
5[三]
郡司裕也 /20/19/2/9/0/.271
6[右]
万波中正 /23/17/2/10/0/.205
7[二]△
上川畑大悟/18/8/1/3/1/.205
8[捕]△
田宮裕涼 /19/14/0/10/3/.255
9[遊]△
水野達稀 /18/16/2/8/4/.296
■その他の主な野手 [捕]
伏見寅威 /10/6/0/4/0/.353
[捕]
アリエル・マルティネス/22/13/2/9/1/.203
[内]
奈良間大己/13/8/0/2/0/.308
[外]△
五十幡亮汰/19/3/0/0/2/.188
[外]△
淺間大基 /9/7/0/1/0/.389
【第1戦先発予想投手】加藤貴之 今季の対ロッテ成績◎7試合5勝1敗、29奪三振、防御率1.85
【第2戦先発予想投手】山崎福也 今季の対ロッテ成績◎2試合2勝0敗、3奪三振、防御率0.50
【第3戦先発予想投手】伊藤大海 今季の対ロッテ成績◎5試合1勝0敗、25奪三振、防御率3.86
■主なリリーフ投手 △は左投げ、成績は今季の対ロッテ
選手名/試/勝/敗/S/H/防御率
<中継ぎ>
△河野竜生 /11/0/1/0/7/0.90
池田隆英 /5/0/0/0/4/0.00
△
宮西尚生 /4/0/0/0/3/0.00
齋藤友貴哉/6/1/0/0/1/1.50
山本拓実 /6/1/0/0/1/1.50
生田目翼 /4/0/0/0/1/0.00
杉浦稔大 /3/0/0/0/1/0.00
柳川大晟 /4/0/0/3/0/0.00
<抑え>
田中正義 /8/0/0/5/1/2.35