2025年を迎えたばかりだが、新しいシーズンに向けて、すでに戦いは始まっている。ここでは首脳陣を含めた全球団の布陣を紹介する。どのチームも前年よりパワーアップしているのは間違いない。 写真=BBM ※情報は1月5日現在 チーム打率、チーム防御率の[]数字は2024年のリーグ順位 
移籍3年目のポランコの長打力が今年も頼りとなる
【2024年成績】パ3位 71勝66敗6分、勝率.518、チーム打率.248[2]、チーム防御率3.17[5] 佐々木朗希がポスティングで移籍することになり(現時点で移籍先は決まっていないが、
ロッテに残留することはおそらくないだろう)、10勝投手を失った。さらに昨年の先発ローテーションの一角を占めたC.C.メルセデス、カイケルも自由契約。先発陣の再編を迫られたがFAで
石川柊太を
ソフトバンクから獲得。新外国人左腕のサモンズの入団も決まり、さらには
田中晴也、
中森俊介と言った伸び盛りの若手先発候補も登板機会が増えて成長が見込まれる。
小島和哉、
種市篤暉、
西野勇士も健在であり、結果的に先発ローテーションの質量は昨年よりもプラスに転じる可能性がある。リリーフ陣も
益田直也、
澤村拓一の加齢という問題はあるものの、22年は49試合に登板した
ゲレーロが復帰。
横山陸人、
鈴木昭汰、
菊地吏玖も昨年ブレークと言っていいほどの結果を残し、勝ちパターンの継投は世代交代しそう。こちらも何とかなるだろう。
攻撃陣は昨年と同様にソト、ポランコの舶来砲の2人が打線の中心を担う。当たり前だがこの2人の前にいかに走者をためるかが、得点力のカギを握る。選手のシーズン中のコンディションを予測するのは難しいが、
高部瑛斗、
藤原恭大あたりがシーズンを通して安定した成績を残し続けて上位打線に座れば、機動力も使えるだけに一気に打線が機能するだろう。昨年は三塁手を務めた
中村奨吾が二塁復帰への挑戦を宣言しており、二塁は中村奨と
藤岡裕大のポジション争いとなる。三塁は
安田尚憲と
上田希由翔の争いを軸に、今年のルーキーである宮崎竜成、
立松由宇あたりもポジション争いに絡んでくるか。そして長打力が売りのドラフト1位ルーキー・西川史礁は外野の一角を獲得できるのか。捕手は昨年
佐藤都志也が規定打席に到達したが、
田村龍弘もこのまま終わるつもりはなく、2年目の
寺地隆成も今年は一軍定着を虎視眈々と狙っている。
吉井理人監督の就任3年目は、楽観的かもしれないが明るい話題しかない。このオフの補強は今のところ、かなりうまく行っているのではないか(新外国人投手をもう1人獲得する可能性もある)。「帯に短したすきに長し」とならぬよう、各ポジションでレベルの高い争いを繰り広げ、結果的にチーム全体の底上げを期待したい。
千葉ロッテマリーンズ2025 メンバー表
【監督】
■81吉井理人
【一軍コーチ】
△71
建山義紀、84
黒木知宏、80
大塚明、77
栗原健太、76
江村直也、88
金子誠、87
根元俊一、■74
伊志嶺翔大、90
光山英和 【二軍監督】
86
サブロー 【二軍コーチ】
□89
大家友和、78
大隣憲司、79
松永昂大、□85
南昌輝、75
堀幸一、□82
細谷圭、73
金澤岳、72
三木亮、83
諸積兼司 【投手】
11澤村拓一、12
石川歩、14小島和哉、15
美馬学、16種市篤暉、18
二木康太、19
唐川侑己、△21石川柊太、24
東妻勇輔、28菊地吏玖、29西野勇士、30
廣畑敦也、31
大谷輝龍、33
八木彬、34
高野脩汰、35田中晴也、36
坂本光士郎、37
小野郁、40
西村天裕、☆41一條力真、46
岩下大輝、47鈴木昭汰、48
中村稔弥、52益田直也、53
木村優人、56中森俊介、58
河村説人、59
早坂響、60横山陸人、☆62坂井遼、☆64廣池康志郎、66
澤田圭佑、92
国吉佑樹、〇サモンズ、□タイロン・ゲレーロ
【育成投手】
120
田中楓基、◆121
本前郁也、◆122
森遼大朗、◆123
秋山正雲、△124
中村亮太、125
永島田輝斗、127
吉川悠斗、※131茨木佑太、※132長島幸佑、133
武内涼太 【捕手】
2
松川虎生、27田村龍弘、32佐藤都志也、45
植田将太、55
柿沼友哉、65寺地隆成
【育成捕手】
137富山紘之進
【内野手】
00
池田来翔、4
友杉篤輝、5安田尚憲、7藤岡裕大、8中村奨吾、10上田希由翔、39
大下誠一郎、△43
石垣雅海、☆44宮崎竜成、☆49立松由宇、57
小川龍成、67
茶谷健太、68
金田優太、99ソト
【育成内野手】
129
勝又琉偉、※130谷村剛、134
松石信八 【外野手】
0
荻野貴司、1藤原恭大、3
角中勝也、☆6西川史礁、22ポランコ、23
石川慎吾、25
岡大海、38高部瑛斗、50
愛斗、51
山口航輝、61
山本大斗、63
和田康士朗 【育成外野手】
135
高野光海、136
藤田和樹、138アンディ・
マーティン [注釈]〇=新加入、△=移籍、□=復帰、◆=24年オフに球団内で支配下から育成、☆=支配下新人、※=育成新人、■=背番号変更、名前横は背番号。サモンズ、ゲレーロは背番号未定。