
2度の三冠王に輝いたバース。日本野球に順応した助っ人の代表だ
過度の期待は禁物
春季キャンプも終わりに近づき、どの選手も仕上がってきているだろう。これからは実戦が多くなっていくだろうが、キャンプで取り組んできたことを出してもらいたい。実績のあるベテランはともかく、若手はここからふるい落としにかけられ、生き残った選手が開幕一軍の切符をつかむことになる。開幕までまだ1カ月近くあるが、ウカウカしていられない。ケガにも注意だ。
首脳陣にとっては選手の状態が気になるところだが、中でも今季から加わった新戦力はシーズンの戦いを考えても特に気になるところだ。期待どおりにやってくれるのか、チームにフィットするのか、また起用法やルーキーなら育て方に頭を悩ませているはずだ。今回は新戦力について私の意見を述べておこう。新戦力と言えば、助っ人、ルーキー、移籍と大きく分かれると思うが、まずは助っ人からだ。
最初に言っておきたいのは、助っ人ほどあてにならないものはないということだ。たとえ実績があったとしても、日本でも成功するとは限らない。高年俸を払って獲得するのはいいが、私があらためて言うまでもなく、まったく期待外れに終わって帰国した助っ人はたくさんいる。
そういう助っ人の共通点は日本の野球をなめていることだ。下に見ていると言ってもいい。これはメジャーで活躍した助っ人に多いのだが、プライドだけ高く、腰掛け気分で来日しているのだ。何としても日本で結果を残したいという強い気持ちがないから、どうしても身が入らない。何とかなるだろうと思っている。日本の環境にも慣れようとしないし、日本語も覚えようとしないからストレスがたまり、だんだん野球にも集中できなくなってくる。
そして頑なに自分のやり方を変えようとしないことだ。
「俺はこれで実績を出してきた」
「俺のやり方で俺の好きなようにやるんだ」
そんな態度を取る。いや・・・
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