見た目や性格、プレースタイルと好対照だったイチロー[写真右]と松井秀喜[左]が、今年9月にともに東京ドームのグラウンドに立つ[写真=Getty Images]
細身の体とデカい体 ガキ大将と学級委員
イチローと松井秀喜。
ヒットとホームラン。全国的には無名の高校生と甲子園のスターで、ドラフト4位とドラフト1位。
オリックスと
巨人、マリナーズとヤンキース。繊細な言動と大らかな対応、細身の体とデカい体……イチローにあるものは松井になく、松井にあるものはイチローにない。いつも尖っているクラスのガキ大将がイチローなら、何事にも動じずにクラスをまとめる学級委員が松井だ。
見た目ももちろん、性格や人当たり、集団の中で果たす役割、物事に対する考え方、プレースタイルまで、ことごとく対照的に見える。イチローを好きな日本人にとって、松井は物足りないかもしれないし、松井を好きな日本人にとっては、イチローが鼻につくだろう。それでも、その両者を合わせたら日本人をすべてカバーするのではないかと思うほど、野球界を越えた2人の影響力は大きい。
今から22年前、2002年のオフのことだ。日本シリーズで・・・
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