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石田雄太の閃球眼

石田雄太コラム「日本のエースナンバーはなぜ『18』なのか」

 

巨人とメジャーで18番を背負った桑田真澄が、「18」をつける日本人メジャー投手に与えた影響も大きい[写真=BBM]


藤田、堀内、桑田 ジャイアンツの系譜


 長く野球を取材している旧知のアメリカ人ジャーナリストと渋谷にある老舗のすき焼き店で食事をした。このお店は1880年、牛肉を食べることが日本に広まった文明開化の時代から146年もの間、飾りっ気のない本物のすき焼きを提供し続けている。肉そのものが甘く、割り下と相まって旨味と甘味がギリギリのところでせめぎ合う。しかも卵に絡めたすき焼きを白飯と一緒に食べさせてくれる喜びは、筆舌に尽くしがたい。

 日本通で、湯葉ととんかつとうずらの卵が好物だというこのアメリカ人は、白飯をおかわりしてすき焼きを頬張りながら、たどたどしい日本語でこんな話を始めた。

「今日、東京ドームの野球殿堂博物館の図書室へ調べものをしに行ってきたんだけど……」

 聞けば、日本人メジャーリーガーのピッチャーの多くが背番号18をつけているのはなぜなんだろうと不思議に思ったのだとか。そして日本における背番号18がエースナンバーと呼ばれていることを知り、調べてみようと思い立った。そもそもアメリカにはエースナンバーという概念がないのだという。彼はこう続けた。

「背番号18が日本でエースナンバーと言われているのはジャイアンツのエースナンバーだから?」

 図書室の資料をいくつも漁った結果、彼が辿り着いたのは・・・

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石田雄太の閃球眼

石田雄太の閃球眼

ベースボールライター。1964年生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大卒。NHKディレクターを経て独立。フリーランスの野球記者として綴った著書に『イチロー・インタビューズ激闘の軌跡2000-2019』『大谷翔平 野球翔年』『平成野球30年の30人』などがある。

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