12球団No.1の強力打線を擁する、昨年王者のスワローズ。その中で、主力選手に負けない輝きを放つ存在がいた。2年連続の日本一へ、指揮官が強く待ち望むのは若手の台頭。その一人になるべく、オープン戦でも猛アピールを続ける。まだまだ大卒5年目、ここから新たな主役へと登りつめる。 取材=小林篤 写真=大泉謙也、BBM 
チームメートと笑顔で会話を交わす場面が印象的だが、プレーでは内に秘めた熱い闘志が押し出される
伸び盛りの打撃
1打席だけではもったいない。そう思わせる打撃を、代打として何度も披露してくれた昨季。ただ、定位置はここであってはいけない。道のりは険しいが、それでも全力でレギュラーの座を目指す。 ──大卒5年目を迎えましたが、まだまだ若手という意識でしょうか。
宮本 ずっと新人の気持ちでやってきましたが、ここ数年はその意識も薄れてきました(笑)。さすがに若手と言えない位置まで来たなという実感はあります。
──春季キャンプではさまざまなポジションで守備に就いていました。
宮本 投手、捕手、ショート、センター以外はすべて守りました。
──となると、グラブは何種類も持ってキャンプに臨まれたのでは。
宮本 キャンプにはグラブを4つ持っていきました。主にセカンドを守るときのグラブに、大き目のサード用、外野用、ファーストミットです。
──本職はセカンドですが、ポジションのこだわりはありますか。
宮本 こだわりですか……。
──セカンドとして、いつかは
山田哲人選手の壁を超えたいとか。
宮本 別にこだわりはないですね。今は外野手で出場できたらいいかなと思っています。

本職のセカンドには山田哲人[右]の存在が。外野手としても出場機会増を目指す
──昨季、外野手としては8試合に出場しました。外野守備も不安なくプレーできているのでしょうか。
宮本 まだ少し不安はあります。なので、外野手としてもっと経験を積んで守備力を上げたい。「守備固めで外野を任せられる」と思われる守備力をつけることができれば、出場機会も増えて、打席数も増えるかなと。チャンスをより増やすためにも外野手の経験をどんどん積みたいなと思っています。
──外野手のレギュラーには
青木宣親選手、
塩見泰隆選手、
サンタナ選手がいます。ライバルに勝つためには何が大事になってきますか。
宮本 やっぱり一番は打撃です。守備はもちろん大事ですけど、自分に求められているのは打つことだと思っているので。守備力の向上は続けながら、打撃についてはもっと伸ばしていきたいです。打撃の成績が良くなれば、出場機会もおのずと増えていくので。
──その打撃ですが、オフ、キャンプでは何をテーマに取り組みましたか。
宮本 昨シーズンを振り返ると・・・
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