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2005年に巨人監督を務めていた筆者の目の前で宙に舞った阪神・岡田監督。第2次政権の現在、お家騒動が勃発しなければ今季も優勝候補の筆頭だ
巨人監督は90年で延べ20人計17人 阪神は延べ35人計25人が在籍した
俺の古巣・巨人と、宿命のライバルである阪神を比べたら、何が一番違うのだろうか。リーグ優勝とか日本シリーズを勝ち抜いた回数は、もちろん巨人のほうがはるかに上回っていることは誰もが周知の事実だ。
ところが、俺は以前から気になっていたことがある。それは両チームの球団創設以来、監督の座に就いた人たちの数だよ。これは巨人よりも阪神のほうがはるかに上回っている。
1934年に巨人の前身である大日本東京野球倶楽部が誕生してから2024年の現在まで、90年間に延べ20人、計17人の監督が指揮を執ることを仰せつかった。
その一方で、大日本東京野球倶楽部が誕生してから1年後の35年12月10日に創設された阪神の前身となる大阪野球倶楽部は、巨人を大幅に上回る延べ35人、計25人が監督の座に就いている。
特に2リーグ分立後の50年からを見ても、巨人が延べ13人、計9人で、阪神が延べ29人、計22人である。実際に監督就任した人たちの数を比べたら、阪神は巨人の2倍を上回っているということになる。
監督の数が多いということは、首を斬られた人たちの数も多くなるということ。監督を仰せつかった人たちは「細切れ継投」を強いられた挙句、実力を発揮できる機会すら与えられずに死屍累々たる“墓標”を積み上げていったという見方もできる。
阪神は1リーグ時代に4回のリーグ優勝を達成。2リーグ分立後には5回のリーグ優勝を飾り、昨年は18年ぶり6回目のリーグ優勝と38年ぶり2回目の日本シリーズ制覇を達成している。
一方の巨人は・・・
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