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堀内恒夫の悪太郎の一刀両断!

堀内恒夫コラム 第33回「『ぶつけろ!』と命じる監督がいる限り、球界から危険球報復の連鎖は消滅しない」

 

1994年のヤクルト巨人戦ではグラッデンへの死球から大乱闘に。報復の連鎖は断ち切りたい


 ぶつけろ! ぶつけろ! ぶつけろよ!

 一塁ベンチの奥から低い声が響く。声の主は横を向いたままでグラウンド方向に顔を向けない。その声は俺たちが死に瀕したときの葬送歌にも聞こえて来るのだ。

 忘れもしない1994年5月11日に神宮球場で行われたヤクルト対巨人戦。当時の俺は長嶋茂雄監督の下で一軍投手コーチを務めていた。

 7回、ヤクルトの西村龍次が投じた頭部すれすれのボールにダン・グラッデンが激昂。捕手の中西親志に右アッパーを食らわせた。それを契機に両軍入り乱れての大乱闘になった。

 伏線は2回に西村が巨人・村田真一の左後頭部に死球を与えたことだ。村田はいったん立ち上がったが、もんどりうって倒れ、担架で運ばれていった。その後に回ってきた西村の打席で、巨人・木田優夫の投球が左臀部に直撃。もうこれは「失投」でなく「報復」と言われても仕方がない明らかな故意死球だった。

 冒頭の声の主は・・・

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「悪太郎」こと巨人V9のエース、堀内恒夫氏の連載コラム。野球人生の集大成。

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