
末次氏[中央]、高田氏[右]とのトークイベントはミスターの意志を継ぐことを確認する場でもあった
2025年は野球界にとって大きな転機が訪れた。それは6月3日に
長嶋茂雄さんが人生の幕を閉じたからだ。享年89歳。「巨星墜(お)つ」とはまさにこのことである。
いままで太陽のように輝いていた向日葵の花が、突如この世から姿を消してしまった。
俺たち夫婦の仲人を務めてくれたほかにも、長嶋さんとの思い出は尽きない。毎年2月1日にプロ野球のキャンプが始まる。キャンプ最中に恒例の行事があった。それは2月20日の長嶋さんの誕生日である。バースデーケーキの前でポーズを取った長嶋さんにはたくさんのプレゼントが贈られる。長嶋さんは花が大好きなので、ファンやご贔屓の人たちから花束や鉢植えの花がキャンプ地・宮崎の宿舎まで届けられるのだ。
特に印象に残っているのは、長嶋さんが還暦を迎えた1996年ころの宮崎キャンプだった。
宿舎に届けられた鉢植えの蘭が長嶋さんの部屋の中にところ狭しと並べられていた。植木鉢の数はざっと数えただけでも170を超えていただろう。蘭の相場は1枝1万円だから1鉢5万円と計算すれば・・・
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