オープニングラウンドの5試合を全勝で駆け抜け、スーパーラウンドも3戦3勝で決勝に進出した侍ジャパンだったが、3度目の対戦となったチャイニーズ・タイペイにまさかの完封負け。確かな収穫はあったものの、大会連覇はならなかった。 取材・文=杉浦多夢 写真=兼村竜介、高原由佳 確かな収穫
敗戦の中にも糧はあった。それでも2019年の前回大会、21年の東京五輪、23年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に続く世界大会4連覇はならず、
井端弘和監督の下で初の黒星が、決勝という大舞台になってしまったことは事実だ。
指揮官は「長く日本が強く、世界のトップに居続けるためには、若い選手が出てこないといけない」と、選手選考の段階から意図を持って今大会に臨んでいた。大会連覇へ向けて「(負けられないという)プレッシャーはある」と吐露しながらも、しっかり若手を組み込んだチームを編成。侍初選出が10人、WBC・五輪の経験者は8人というバランスのとれたメンバーを組み上げた。
確かにアクシデントはあった。野手では
ヤクルト・
村上宗隆、
巨人・
岡本和真、
ソフトバンク・
近藤健介といった打線の核と目された打者に加え、巨人・
吉川尚輝、
日本ハム・
万波中正、
DeNA・
山本祐大などが故障でチームに加わることができず、投手でもエース格の1人と見込まれた日本ハム・
伊藤大海が出場辞退。それでも井端監督は・・・
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