セ・リーグ、パ・リーグともに巨人、ソフトバンクが4年ぶりのリーグ優勝を果たした2024シーズン。しかし、ポストシーズンで波乱が起きた。パはソフトバンクが日本シリーズまでコマを進めたが、セは3位・DeNAがクライマックスシリーズを勝ち抜き頂上決戦へ。日本一を争う場でもDeNAは勢いを加速させ下克上Vを完遂。ファンを熱狂させた激闘の記憶――。セ・パ12球団の2024年の軌跡を振り返っていこう。 【シーズン成績】143試合63勝77敗3分勝率.450 最後まで波に乗れなかった。ソフトバンク、
西武を相手に開幕から2カード連続で負け越し。4月18日に勝率を5割に戻すも、4月を終えて借金1。自慢の投手陣は奮闘したが、
広島からFA加入した
西川龍馬、強打の
森友哉、昨季の首位打者・
頓宮裕真とそろって主軸のバットが湿って惜敗続き。反撃態制を整えたい5月に入れば、先発ローテの軸である左腕・
宮城大弥が左大胸筋の筋損傷で離脱し、昨季の新人王右腕・
山下舜平大も制球が定まらず、ファームで再調整と、投打の軸がそろわず、苦戦を強いられた。
とはいえ、昨季までのリーグ3連覇も、戦いながらチームの形を作り上げて成し得たもの。交流戦に入ると、7連勝を飾って上昇気配を漂わせた。それでも、好転し切れない。好調を維持していた
西野真弘、5月以降は復調した森友哉と、好調な打者に限って故障離脱して攻撃力が上向かず。そんな中でも7月10日に首位・ソフトバンクに連勝して勝率5割再復帰するなど踏みとどまったのは投手陣の奮闘にほかならない。
先発では2年目左腕・
曽谷龍平、新助っ人右腕・エスピノーザ、中継ぎでは新人右腕・
古田島成龍、トレード加入の
吉田輝星、現役ドラフトで加わった
鈴木博志らの“新戦力”が懸命に腕を振った。だが・・・
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