セ・リーグ、パ・リーグともに巨人、ソフトバンクが4年ぶりのリーグ優勝を果たした2024シーズン。しかし、ポストシーズンで波乱が起きた。パはソフトバンクが日本シリーズまでコマを進めたが、セは3位・DeNAがクライマックスシリーズを勝ち抜き頂上決戦へ。日本一を争う場でもDeNAは勢いを加速させ下克上Vを完遂。ファンを熱狂させた激闘の記憶――。セ・パ12球団の2024年の軌跡を振り返っていこう。 【シーズン成績】143試合75勝60敗8分勝率.556 2年連続最下位に沈み、就任3年目を迎えた
新庄剛志監督は、「この世界は結果がすべて。今年のような成績なら、ユニフォームを脱ぐ覚悟で死ぬ気で選手を成長させながら戦う」と不退転の決意で挑んだシーズンだった。2年間でまいた種は3年目に実りの時を迎える。貯金15をつくり、2015年以来9年ぶりの2位へ躍進して6年ぶりのCS進出も果たした。それでも「日本シリーズに行かなければ意味がない」と目指したCSファイナルステージ突破はならず、悔しさも残った。
5年ぶりに開幕戦勝利を飾ると序盤から快進撃を見せる。3、4月は勝率6割を超え2位、5月も勝ち越しAクラスをキープして交流戦を迎えた。ところが、6月は6勝14敗と唯一の月間負け越しを喫して急失速。6月の結果が違っていたら、優勝争いもできたはずだ。それでも前半戦は3位ターン。交流戦MVPで打線の起爆剤となった
水谷瞬、一時は首位打者にも立った
田宮裕涼らのブレークもチームを勢いづけた。
飛躍の要因は得点力の向上だ。昨季はチーム打率最下位、総得点5位だった打線が、チーム打率リーグ3位、総得点は過去2年の460点台から60点以上も上乗せしてリーグ2位の532得点を挙げた。チーム本塁打111本も2位。特に夏場以降の後半戦は・・・
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