昭和世代のレジェンドの皆さんに、とにかく昔話を聞かせてもらおうという自由なシリーズ連載。巨人ほかで活躍した西本聖さん編の最終回は、中日、オリックス、そして巨人復帰の話を駆け足で振り返っていただきました。 文=落合修一 
西本聖
中日には巨人と違って自由があった
──巨人で西本さんと競い合った
江川卓さんは、1987年限りで現役引退。どう受け止めましたか。
西本 「勝手にやめちゃったな」と。しかし、江川さんには江川さんの人生があり、自分で決めたことですからね。プロに入るときは自分で決められなかったのに。
──32歳での引退でした。
西本 早かったですね。肩が相当痛かったみたいです。
──事前に、「俺は今年でやめるよ」みたいな話はなかったのですか。
西本 全然なかったです。プライドのある方ですから、弱いところを見せたくなかったんじゃないですか。
──翌88年、西本さんはシーズン4勝。一軍定着してからの最少タイの勝利数に。
西本 江川さんがいなくなり、江川さんより勝つという目標がなくなったのが大きかったです。もう、どうしようかと思いましたね。
──翌89年には中日へトレード。自ら志願したのですか。
西本 トレードは球団が決めたことです。ただ・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン