
深夜0時を過ぎて日付が変わった延長14回裏、熱戦に終止符。ヤクルトにとって球団史上初の連覇へのきっかけとなり、広島は91年のあと、2016年まで優勝できなかった
試合前の時点でヤクルトは4位
今回取り上げる「あの日」の話、すなわち1993年5月19日に神宮球場で行われたヤクルト対広島戦の話の前に、まずはそこに至るまでの両チームについて書く。
92年、広島は前年のリーグ優勝から一転、10年ぶりとなるBクラスに終わる(4位)。覇権奪還を目指す赤ヘル軍団は93年、開幕6連勝と快調なスタートを切り、その後も首位をキープし続けた。
一方、ヤクルト。92年の優勝チームは、最初の10試合が3勝7敗と開幕から出遅れた。それでも少しずつ調子を取り戻すと、5月18日の広島戦(神宮)に勝利することで最大5あった借金をようやく完済した。順位は、この時点で4位である。
5月18日の試合のスコアは、14対7。双方が大量得点を挙げたが、翌日の「あの日」の試合は、それ以上の荒れた乱打戦となった。にもかかわらず勝敗は、薄氷の差で決まることになる。
午後6時20分、プレーボール。この時点で、選手たちは当然試合の結末を知らない。それが、2日間にまたがる熱戦になるということも──。
ヤクルト1点リードの3回表、広島は3本の本塁打で4点を挙げ、5対2と逆転に成功した。だが、広島先発の
鈴木健がピリッとしない。3回裏、2つの四球と安打で・・・
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