通算204本塁打を誇る『浪速のゴジラ』が原点回帰でリーグ3連覇に貢献する意気込みだ。プロ18年目を迎える
T-岡田が逆襲を誓っている。
「1年1年が勝負とプレーしてきて、18年目。(今年2月で35歳を迎え)人生の半分をプロ野球の世界で生きてきた。いろんな経験を味わわせてもらったけど、やっぱり優勝の瞬間にグラウンドに立っていたい」
同学年の
安達了一とともに野手陣最年長としてチームを引っ張る『浪速の号砲』は昨季苦しんだ。出場36試合に終わり、打率.149、1本塁打、10打点の成績で「何かがかみ合わなかった。もっともっと自分自身に(結果を)求めていかないといけない」と胸中を吐露した。
1月の自主トレでも自身の肉体を追い込む。慣れ親しんだ球場のほっと神戸で鍛錬を積む日々で「この球場にはすごく思い入れがある。プロ1号も打たせてもらった球場だから」と、外野スタンドの階段を懸命に往復する。
階段ダッシュの上り下りで汗がにじむアンダーシャツを脱げば、汗が絞れるほどの熱量。プロ18年目にかける思いは人一倍で「これだけやってダメだったら仕方ない、と思えるぐらい練習したい。もちろん、ケガだけには気を付けて」と笑う。
チームは選手会長を務めた主砲・
吉田正尚がレッドソックスに移籍。左翼の位置が空いた状態になり、さらに競争は激化する。背番号55は「チームも若返っている。そこは気にすることなく、まずは自分を見つめて。どんどん打って3連覇に貢献したい」と語気を強めた。
写真=BBM