
昨季はキャリアハイの35試合に登板。一軍で実績を残して2年目の今季、さらに飛躍したい
なかなか出番が巡ってこなかった
岡留英貴の今シーズン初登板は、開幕からチーム11試合目のことだった。4月9日の
ヤクルト戦(甲子園)で、2点を追う8回に五番手として登板し、2イニングを無失点に抑えた。本人は「結果を出し続けないといけない立場。そういうことを意識してやっていきたい」と言い続けてきた。
昨シーズンはリリーフとしてキャリハイの35試合に登板し、防御率2.84(1勝0敗1セーブ)だった。昨春はキャンプMVPに選ばれるなど、順調にスタートしたかに見えた。しかし5月下旬にはファーム落ちとなった。その二軍生活で気付いたことは「周りにはいい球を投げるピッチャーがいるけれど、そう考えるのではく、まずは自分のやることをやる」という意識改革だった。
藤川球児監督へ新体制になった2025年は、一軍での実績2年目シーズンと言える。できれば勝ちパターンのピースとして、自分自身の持ち味を発揮したいそのためにはスリークオーターからの球速140キロ超の真っすぐにさらなる磨きをかけながら、変化球の精度を上げた中での安定感が求められる。
今季2試合目の4月12日の
中日戦(甲子園)、四番手としてビハインドの展開で登板して1イニングを0封。4月28日現在、5試合に投げて防御率0.00をマーク。今後もベンチの信頼を積み重ねるのみだ。
同じ沖縄出身の
宮城大弥(
オリックス)、
平良海馬(
西武)らの存在に刺激を受ける。50試合登板で日本一が目標。フル回転は覚悟の上だ。
写真=BBM