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【大学野球】元プロ佐藤真一監督が率いる札幌大 目指すは18年ぶりの全日本大学選手権出場

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黒星が許されない状況


今春から札幌大を指揮する佐藤監督はダイエー、ヤクルトでプレーした[写真=BBM]


【5月4日】札幌学生リーグ戦
北大9-3札幌大

 昨年11月の明治神宮大会に38年ぶりに出場した札幌大は天理大との初戦(2回戦)敗退後、佐藤真一コーチ(元ヤクルトほか)が監督に就任した。

 佐藤氏は地元・北海道札幌市出身。右の強肩強打の外野手として東海大四高(現東海大札幌高)、東海大を経て、たくぎんでプレー。92年のバルセロナ五輪で銅メダルを獲得し、93年ドラフト4位でダイエーに入団した。96年からは移籍したヤクルトでプレーし、97年には日本一に貢献。05年の引退後はヤクルト、オリックスでコーチを務め、オリックスではスカウトも務めた。昨年3月1日付で札幌大の総合コーチに就任。昨秋は35季ぶりの札幌学生リーグ優勝に尽力している。

 初采配の今春は5月1日に開幕。1日の北海道文教大、2日の東海大札幌キャンパスに連勝したが、4日の北大との3戦目を3対9で落とした。4投手が12安打を浴び、打線は北大・小岩宥光(4年・札幌東高)に3失点完投された。昨秋は一番打者として打線のけん引役となった伊藤翼(4年・白樺学園高)を故障で欠いたのが、少なからず響いた。

「昨秋はミスなく勝ち切ることができましたが、今日はミスが出てしまいました。学生のやることですが、思うようにいかないのは想定内。もう1回、作り直していきます」

 目指すは18年ぶりの全日本大学選手権出場。

「何とか残り7試合、一つでも多く白星を重ねて、優勝できるように全力を尽くす。ケガ人が多いですが、チーム力でカバーしていきたいです」

 札幌大の第1節(計5試合)は北海学園大(6日)と星槎道都大(8日)との対戦を残しており、第2節は20日から7日間で5試合を戦う。札幌学生リーグは毎年、過密日程が組まれており、心身ともタフさが求められる。計10試合の勝率制であり、札幌大としてはもう、黒星が許されない状況。佐藤監督がどう立て直してくるのか、手腕に注目である。

文=岡本朋祐

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