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第46回ベースボールマネージャーミーティングが開催 社会人野球の競技力&価値向上を共有

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アスリート委員会の坂口委員長と侍ジャパン社会人代表・川口監督は2025年シーズンへの決意を新たにした


マナーアップの徹底


 日本野球連盟(JABA)は1月11日、東京都内で「第46回ベースボールマネージャーミーティング」を開催した。加盟している社会人チームの競技力向上や情報交換などを目的に全国の72チームから89人の監督、コーチらが参加して行われた。

 開会のあいさつに立った清野智会長は「昨年の都市対抗野球大会は33万人、社会人野球日本選手権では12万人の観客がスタジアムを訪れてくださり、コロナ禍を乗り越えることができました。野球の素晴らしさと感動を伝えていくために私たちも頑張りたいと思います。皆さまにもこのミーティングでそのためのヒントをつかんでいただければ」と語った。

 規則・審判委員会の桑原和彦委員長はルール改正とスピードアップ特別規定について説明。打者の頭部に強い投球が当たった場合は審判の判断により臨時代走を起用することが可能になり、ピッチクロックはこれまでどおりに使用されることが確認された。また、ベンチへのタブレットなどの持ち込みについては検討が始まったことが明かされたが外部との通信が遮断できない限りは難しいという所見が示されている。アスリート委員会の坂口裕之委員長は、社会人野球の価値向上について話し「サイン盗み、打者が球種を知らせる、捕手がミットを動かす行為など規制が多いですが、それも価値向上のため。本来の野球に集中していただきたいと考えているので、もう一度、理解を深めてほしい」と、マナーアップの徹底を呼びかけた。

 選手育成のためのトラッキングデータ活用法をテーマにしたパネルディスカッションでは侍ジャパン社会人代表・川口朋保監督をはじめとしたコーチ陣とアナリストが登壇。実際に代表チームで行われたデータ活用の実践例が紹介された。さらに、川口監督からは代表チームの活動報告があり「バッテリーを中心にした守りとチームワークが日本の強み。150キロを打つ打力と得点力、ピッチャーのさらなる成長と課題はありますが、今年のBFAアジア選手権と来年のアジア競技大会の優勝、金メダルを目標にベストを尽くしてチャレンジする集団を目指します」と抱負が語られた。

大谷翔平の兄が新監督


 ミーティング終了後に開かれた懇親会では今季から指揮を執る1年目の監督から一言ずつあいさつがあった。宮城県仙台市を本拠地として今季から参戦するマルハン北日本カンパニー・館山昌平監督(元ヤクルト)は「フレッシュにやっていきたい。今年からよろしくお願いします」と話し、大谷翔平(ドジャース)の兄でトヨタ自動車東日本の大谷龍太新監督は「身内にとんでもないのがいますが」と会場の笑いを誘ったあと、「2018年以降、都市対抗に出場していないので、2度目の都市対抗と初めての日本選手権出場を目標に頑張りたい」と決意を表明。

今季からトヨタ自動車東日本を指揮する大谷監督は、ドジャース・大谷翔平の兄である


 1月に就任したばかりだが「選手と会話をしてコミュニケーションを取り、こちらからの一方通行にならないように気をつけて、一緒に上がっていきたい。岩手は高校と大学のチームが活躍しているので、社会人も負けていられない」と語った。新シーズンが開幕する春へ向け、着々と準備は進んでいる。(取材・文・写真=大平明)

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