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Tomohiro ANRAKU
[投手/済美2年]


センバツで全5試合に先発、4試合で完投し、チームを準優勝に導いた安樂智大。この夏、157キロ右腕がどんな投球をするのかと、日本中が熱い視線をそそいでいた。

 2013年夏。高校生投手で最も注目された3年生が桐光学園・松井裕樹ならば、2年生は済美・安樂智大で異論はないだろう。松井は2年生だった昨夏の甲子園1回戦(対今治西)で、大会記録を更新する22奪三振をマーク。以降「ドクターK」として脚光を浴びてきた。しかしながら、3年生となった今春のセンバツは不出場。そして、夏は県大会準々決勝敗退(対横浜)と再び全国舞台へ戻ることはできなかった。その“合間”を縫う形で、新怪物を襲名したのが2年生・安樂であった。

 今春のセンバツではチームを準優勝へと導いた。5試合で772球。準々決勝から決勝までの先発3連投は、一部で社会問題にまで発展したほどだ。今夏の甲子園では19年ぶりに「全試合抽選」が復活。準々決勝の翌日には「休養日」が設けられ「3連投」を避ける工夫がなされた。安樂の登板過多が日程変更の契機となったのは、大げさな話ではない。

 取り巻く環境が大きく変わったのが2年夏の松井に対し、安樂は2年春。「普通の球児」ではなくなったこの4カ月が、実は大きな差であった...

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