
▲色紙にはモットーである「全力」の二文字。さわやかな笑顔もマウンドに上がれば一変する
原巨人から伊東ロッテが単独1位候補を“強奪” 「全力」右腕が叶えた2年越しの夢 取材・文=松井進作 写真=長岡洋幸 転機となった1年前の指名漏れ 2年越しの夢が結実した瞬間だった。18時39分。東京・大田区の東京ガスのクラブハウス内に設置された会見場に
石川歩が姿を見せると待機していたカメラマンの無数のフラッシュが石川に向けて一斉にたかれた。その光の中でやや緊張した面持ちで詰めかけた報道陣に丁寧に一礼し、「高い評価をいただいたことに大変感謝しております」。その表情は安堵感とともに、今日という日を迎えるまでのさまざまな思いが交錯しているようにも見えた。
振り返れば1年前。「悔しかったです」と回想する昨年もドラフト候補として同じ東京ガスの選手寮の食堂でチームメートたちと一緒に指名を待っていた。だが、石川の名前は最後まで呼ばれず……失意のどん底へと突き落とされた。そのときに入社時から能力を高く評価していた菊池壮光監督から「お前の持っているものをこれから1年かけてもう一度出していこう。そして・・・
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