まさにチームの浮沈を握る存在だ。
西武からFAでロッテに入団した涌井秀章。
旧知の伊東勤監督や大迫幸一フィジカルコーチが考える球界最高峰右腕復活へのプランとは。 文=重光晋太郎(スポーツニッポン)
写真=内田孝治
大迫コーチは第二のオヤジ 西武から国内FAでロッテに移籍した涌井秀章は、並々ならぬ決意を抱いて新天地でのシーズンに挑む。先発ローテーションの柱と期待して獲得に動いたのは、西武入団時の監督だった伊東勤監督だったが、移籍に至るまでには陰のキーマンがいた。それが大迫幸一フィジカルコーチだ。涌井にとって大迫コーチは、単なるコーチではない。
「僕にとって大迫さんは、第二のオヤジです。野球だけじゃなくて、いろいろなことを相談できる。一緒にいて本当に楽だし、うまく気持ちを乗せてくれるんです」
涌井がプロ1年目から西武で指導を受けてきた恩師で、シーズンオフの自主トレも担当してきた。体と心の両面でサポート。沢村賞右腕が先発として完全復活を遂げるためには欠かせない存在だ。ロッテとの移籍交渉中も電話やメールで頻繁に連絡を取り合っていたそうで、涌井は「大迫さんと一緒にやれるということも移籍を決めた理由にはなりましたね」と明かした。

▲快腕復活なるか、ロッテのキーマンとして注目度は高い
原点回帰で再スタート 石垣島での春季キャンプ直前、大迫コーチは伊東監督から「涌井を何とかしてください。頼みます」と指示を受けたという。
「ここ何年かは先発として結果が出ていないけど、野球に対する姿勢や能力は相変わらずいいんだよ。後は周りの人間がどれだけバックアップしてやれるか。精神的な面でもね。いい形で自分の流れをもう一度取り戻させてあげなきゃいけない。選手をしっかり見ていれば・・・
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