故障からの復帰、不調からの復活、目指す頂が高いほど、その道は長く険しい。選手たちは何を支えに再起への道のりを歩んでいるのだろうか。4人の選手に語ってもらった。 写真=BBM
東京ヤクルトスワローズ/館山昌平 [投手] 
▲野球人生で受けた手術は6度に及ぶ。それでも復活へ前途は明るい
持ち込んだ荷物の数々 「全治1年で復帰する」――。一軍の試合中にケガをしたのだから、全治1年の復帰は、一軍でチームの戦力としてマウンドに立つ、という姿をしっかりとイメージをしてリハビリに取り組んできました。全治とは、状態が悪くても1年たったら投げられる、というものではないので、今の医療技術の中で、しっかりとした復帰プログラムをベースに動いています。
もちろん開幕投手は狙っていますが、一番は必ず「全治1年で復帰する」こと。開幕投手を実現するには、まず良い位置でほかの投手と勝負ができ、そしてその先にあるものだと考えています。なので、今は開幕を競う位置にはまだ少し足りないとも感じています。
手術が決まった段階からチームの渡部賢一メディカルディレクターとこと細かに相談して計画を作ってきました。渡部さんやドクター、トレーナーさんとはその都度経過を報告しながら、情報を共有しています。すべてはリハビリを問題なく正確にクリアしていくためです。
今キャンプに持ち込んだ荷物の中には、個人で超音波治療器を2種類、それ以外にもストレッチポールやヤムナボール、ソフトボールなど、ケアに使えるものはすべて持ち込んでいます。
阪神タイガース/新井貴浩 [内野手] 
▲基本動作を重視して、スムーズな体の動きを手に入れようとしている
ノー、フリーウエートで復活! 今年一番の大きな変化はバーベルやダンベルを使ったフリーウエートをやめたことです。自分の成績を振り返ると、このまま同じことを続けても、結果が出ない危機感がありました。昨年のシーズン後から、何かを変えないといけない一心で、重い負荷をかけた筋力トレはメニューから外してみました。その代わりに打つ、走る、投げるという基本動作を重視して練習を積んできました。体幹、インナーを鍛えるときも、なるべく・・・
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