例年にないほどの人材豊富な年代となった2014年ドラフトは、大学生中心に動いていくと言っても過言ではない。即戦力として指名される大学生選手たち。過去に指名された選手たちの活躍ぶりを振り返るとともに、今年のラインアップをおさらいしてみたい。 
▲投打の目玉とされる有原航平(左)と中村奨吾の早大コンビ。春季リーグ戦で本領発揮なるか
今年のルーキーたちがいきなり躍動している。ペナントレースでは2位で
広島入りした
九里亜蓮(亜大)が開幕第2戦に先発して初白星をゲット。勝ち星こそ付かなかったが新人王の最右翼、同1位の
大瀬良大地(九州共立大)も好投した。大学生ニューパワーを活用する好例となっている。
ほかにも開幕スタメンを勝ち取った
ヤクルト2位の
西浦直亨(法大)が第1打席で本塁打。
日本ハム3位の
岡大海(明大)も外野の一角を占め、
ロッテ2位の
吉田裕太(立正大)は正捕手の座をうかがうほどに。その仕事ぶりを挙げればキリがない。
過去5年を振り返ると、4位指名の
巨人・
高木京介(国学院大)やロッテ・
益田直也(関西国際大)のように上位ではないがいきなり好成績を収める選手もいれば、3年目にブレークし、今や強力打線の一角を担っている
ソフトバンク・
柳田悠岐(広島経済大)など、その道筋はさまざまだ。
注目すべきは昨年のケース。15勝を挙げて
楽天の日本一に貢献した
則本昂大(三重中京大)、チームは最下位ながら最多勝16勝を挙げた
小川泰弘(創価大)は、ともにドラフト2位。ドラフトではソフトバンク1位の
東浜巨(亜大)が抜群の知名度を誇ったが、成績では上回った。このようにチームにとって大学生ルーキーの活躍が欠かせないものなのだ。

▲ともに新人王に輝いた楽天・則本昂大とヤクルト・小川泰弘。大学時代から注目右腕ながら“主役”とは言えなかったが、プロの舞台でその実力を証明してみせた