ここまでは200人のアンケート結果を見ていただいたが、ここではもっと詳しくアンケートを分析してみた。角度を変えることで見えてくる速球投手とは。さらには球速と速球のイメージは一致しているのか、深く探っていきたい。

検証1 年代別速球王は誰だ!






　グラフからも分かるとおり、20代、30代の1位はアンケートの結果と同じ藤川球児だ。

　20～30代の121人中24人が藤川の名前を挙げた。

　40代では34人中11人が伊良部秀輝を挙げ、第1位。「ボールに力があった」という意見が多く、20代、30代では1票しかはいっていないことからも、実際に対戦したときの印象が強いことがうかがえる。そしてここにも2位に藤川がいる。

　50代以上の世代では1位が郭泰源、僅差で2位となったのは40代のアンケートで3位タイにもなっている津田恒実。

　津田のボールの印象として、「球速以上にボールに魂がこもっていた」という意見が多いのも注目すべき点だ。体感速度や「打てない」と思わせるボールであったことを想像させる。

検証2 野手、投手から見た速球王は誰だ!

[投手が選んだ速球王 上位5傑]