スカウト評価は必ずしも、侍ジャパンの選考には直結しないようだ。2014年のドラフト戦線でトップランクに位置する早大・有原(4年・広陵)が、第27回ハーレム・ベースボールウイーク(7月11~20日・オランダ)のメンバー24人から漏れた。まさかの落選の背景には、何があったのか。ここからは話題の大学生投手3人を取り上げる。 
▲6月20日の選考合宿の紅白戦で、早大・有原は2イニングを1安打無失点。順調なまでのアピールを見せたものの、投手9人枠に入ることはできなかった
代表入りは、だれもが疑いの余地はなかった。第27回ハーレム・ベースボールウイーク(7月11~20日・オランダ)の侍ジャパン24人を決める大学代表候補合宿が6月20日から3日間、バッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。紅白戦2イニングが選考材料となった。早大・有原は投手19人の先陣を斬って登場し、2回無失点。最速150キロでアベレージは145キロ超、スライダー、チェンジアップ、ツーシームと変化球も抜群のキレ味で、文句なしの投球内容を見せている。
昨年の日米大学選手権からチームを率いるのは、善波達也監督(明大監督)。来年開催されるユニバーシアード(韓国・光州)までの3年任期であり、同大会での金メダル獲得を照準として強化が進められている。つまり、来年は不在である4年生の立ち位置が非常に難しくなるのだ。善波監督は合宿前に、「あくまで2014年のベストメンバー」としながらも「迷ったら下に譲ることもある」と、3年生以下を優先する含みを持たせていた。
有原は広陵高時代から「ドラフト1位候補」と言われた逸材。3年夏の甲子園では・・・
この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。
まずは体験!登録後7日間無料
登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。
登録済みの方はこちらからログイン