昨年の楽天日本一をバットで演出したマギーは今、メジャー・リーグのマイアミ・マーリンズで四番を打っている。現地時間7月27日現在、2本塁打で59打点。長打力ではなく、高打率と勝負強さでチームの信頼を集める異色の主砲なのだ。彼を直撃し、日本時代の思い出を語ってもらった。 取材・構成=宮内啓司 写真=AP、BBM 
▲現在はマイアミ・マーリンズで主軸打者として活躍しているマギー
「ホフパワーからは明けても暮れても『レンシュウ』と聞いていた」
――まずは少しさかのぼりますが、野球を始めたきっかけなどお聞かせください。
マギー 生まれも育ちもカリフォルニアだけど父はもともとボルティモア出身で、時代はちょうどアール・ウィーバー監督の黄金期。その影響もあってか、幼少期からよくキャッチボールはさせられたよ。父はブルックス・ロビンソン(三塁手)、私はカル・リプケン(遊撃手)がアイドルでね。その影響からか、リトル・リーグから今に至るまで、ポジションといえば必ずサードかショートって決まっていたよ(笑)。
――カリフォルニア出身ですと、アジアや日本の文化に触れることもありましたか。
マギー 12歳のころにコーベ(神戸)のリトル・リーグが遠征にやってきて、一緒にキャンプをする機会があった。そのときに初めて日本人と接し、野球を通じていろいろな交流を持ったんだけれど、非常に印象深かった覚えがある。まず・・・
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