
オレンジから駒大カラーのブルーのグラブに新調。中には『先発完投! 逆境こそ覚醒のとき』と刺繍されており、高校時代の監督からもらったこの言葉こそが今永の投球スタイルだ
グラブの内側に刺繍した言葉の意味
始動は1月8日。午前9時から約7キロのランニングのあと、ポール間走、キャッチボールなどで汗を流した。
駒大グラウンド(東京都世田谷区)には9球団10名のスカウトが集結。今永は表情を引き締めた。「昨年とはまったく違う気持ちで練習に入った。注目される1年になると思うので、結果がともなうように野球と向き合わなければいけない」

1月8日の練習始動日、駒大グラウンドにはNPB9球団のスカウトが集結。注目される中で結果を残すことが、モチベーションの一つである
1年春のデビュー以来、東都リーグで現役最多の通算18勝。昨秋はリーグ戦と明治神宮大会で合わせて100イニングに登板。最速148キロの直球、スライダー、速くシンカー気味に沈むチェンジアップを武器に、計102奪三振(奪三振率9.18)をマークした。また、11月28日からは第28回ユニバーシアード競技大会(7月、韓国)の侍ジャパン・大学代表の選考合宿に初めて招集された。これらの実績もあり、スカウトからは「1位候補」との声が上がる。
駒大・今永昇太の東都大学リーグ戦成績 だが、今永は「行けるときにプロへ行くのか、社会人でもっと認められてから行くのか、まだ分かりません」と迷いを口にする。
それには、理由がある・・・
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