“腕が振られた結果、抜ける”
カーブに取り組んだのはアメリカ時代です。初めはナックルカーブの握りではなく、オーソドックスなものでした。それが12年の途中にヤンキースに移籍することになり、マイナーにいたときにコーチから半ば強引にナックルカーブを押しつけられたんです。初めは違和感があり過ぎて、とてもじゃないけど投げられませんでした。「ふざけんじゃねえ」って思いましたね(笑)。
でも、フォークも落ちなくなっていて、やらざるを得ない状況に追い込まれていたんで、やるしかなかったんです。
カーブを投げるにあたっては、人さし指意識で投げる人と、中指意識で投げる人がいると思いますが、もともと僕は人さし指で投げるタイプでした。それが人さし指を使わないナックルカーブだと、必然的に中指意識に変わります。だから、それまで持ったことのない感覚になりました。カーブとは言いますが、まったく違う球種のように思っていました。
(前)中指の薬指側を縫い目にかけるようにし、その対角線上に親指を置いて支える
(左)人さし指は使わずに置いておくだけ。深く握り、「抜ける」感覚を大事にする
握りは中指と親指を縫い目にかけて・・・
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