指揮官、参謀、そして名三塁コーチとして、球史に名を残している野球評論家の伊原春樹氏。今回の「危険な本塁クロスプレー」禁止に関して、どのようにとらえているのか。その考えを聞いてみた。 私も三塁コーチを長らく務めたが、「危険な本塁クロスプレー」が禁止になったからと言って、そんなに大きく野球が変わることはないと思っている。ただ、もちろん、得点が増える確率は上がるだろう。
今までは捕手がホームベースを隠して、走者を待ち受けていたから、時にはタックルをし、時には回り込んでベースにタッチをしなければいけなかった。しかし、今年からはそれが禁止され、ホームベースが空いているのだから、走者はただそこに目掛けて真っすぐにスライディングをすればいいだけ。このスライディングは走者にとって、最も簡単なものだから、クロスプレーがなくなる分、得点は重なっていく。
しかし、それによって例えば三塁コーチが走者を本塁へ突入させやすくなったかというと、それはまた違う・・・
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