利き腕方向へ、打者の手元で鋭く変化する。昨年に9回を締める役割に抜てきされ、安定した働きぶりを見せるクローザーの頼れる武器だ。 取材・構成=吉見淳司、写真=前島進 投球の幅を広げた逆方向への変化
ツーシームを使うようになったのはプロ入り後で、一昨年から少しずつ投げ始めました。投球の幅を広げたいと思っていて、以前にも何度か挑戦していたボールでした。それまでは「無理だ」とあきらめていたのですが、「今度こそ」としっかり投げ続けました。握りはマエケンさん(
前田健太、現ドジャース)に教えてもらい、それを自分なりに微調整しています。
一昨年、昨年、今年と投げる割合はだんだん増えていますね。次第に打ち取れる確率が高くなってきましたし、持ち球とは逆方向に曲がるツーシームを投げることによってほかのボールが生きているという手応えもあります。今ではストレート、スライダーに並んで、優先順位の高いボールだと思って投げています。

前:中指、人さし指はどちらも縫い目に掛ける。ストレートよりもやや斜めに持つ
両指とも縫い目に掛けて、真っすぐよりも斜めに握っています。腕の振りもリリースも、真っすぐと同じイメージで投げています。ボールが指を離れる際には・・・
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