2000年、日本一巨人がドラフト1位で指名した注目の阿部慎之助捕手(中大)に、同じく捕手、ドラフト1位(西武)、しかも巨人出身(本人曰くなんちゃってOB)のデーブ大久保氏(野球解説者)が、ユーモアたっぷり、エネルギッシュに迫る。 聞き手:デーブ大久保、インタビュー写真:ワンダン・ダワー、2000年12月4日号掲載記事 みんなが期待する場面で渋く決める打者になりたいです
デーブ どうだい、巨人のドラ1の気分は。
阿部 本当にうれしいです。名前を言われるまで、ずっとドキドキしてました。
デーブ 出身は千葉だって。俺と同じ『チバラギ仲間』じゃないか(笑)。となると、小さいときから巨人ファンだっただろ。あの辺りは多いからな。
阿部 はい。テレビは巨人戦しか映ってなかったですから。
デーブ 野球を始めたころ、あこがれてた選手はいたの。
阿部 阪神の
掛布雅之さんです。
デーブ あれ、巨人じゃないのか(笑)。
阿部 父親が掛布さんと野球部(習志野高)の同級生なんですよ。同じ右投げ左打ちですし。
デーブ へえ。じゃあ、いつから左打ちにしたの。
阿部 小学低学年です。右だと全然、打てなかったし、左の方がファーストまで近いから有利だと思いまして。
デーブ 俺が阿部を見たのは、シドニーオリンピックなんだけど、正直、悔しいんじゃないかと思ったよ。すごく調子よかったのに、なかなか出番がなかったじゃない。代打というのは経験ないと難しいしな。
阿部 確かに、もう少し出たかったというのはあります。ブルペンで試合が見づらい場所からの代打で、いきなり試合(の感覚)に入るのはなかなか…。
デーブ 話は全然違うけど、阿部って、どんな性格?
阿部 あまり静かな方ではないと思いますけど。
デーブ じゃあ、今日は、ネコかぶってんのか(笑)。いいからざっくばらんでいこうぜ。インタビューというより、俺は、阿部が巨人について知りたいことを教えてやりたいと思って来たんだ。何でもいいから聞いてくれよ。例えば、春のキャンプに向けて不安はないか。
阿部 不安はもちろんありますけど、僕は去年・・・
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