
1点リードの4回。松山が真ん中の155キロ真っすぐを振り抜いた打球は右中間スタンドへ。貴重な追加点となった
フルスイングのバットから放たれた打球は小雨を切り裂き、真っ赤に染まった右中間スタンドへ突き刺さった。一振りに懸ける執念が、希代の怪物を攻略した。
広島・
緒方孝市監督から開幕戦四番に抜てきされた
松山竜平が、大事な初戦の勝利をもたらした。
「いつもは“4番目”だと思ってやっているんですけど、今日は“四番”として気持ちから入っていきました。決めてやるという強い思いで」
日本ハム先発・
大谷翔平は2回に重盗を許し1点を失ったが、3回は
田中広輔、
菊池涼介、
丸佳浩の“タナキクマル”を三者凡退に退け立ち直りかけていた。
迎えた4回、先頭でバッターボックスに入った松山は、「投手はストライクを取りにいきたいだろうし、ノーサインだったので思い切っていってやろうと思っていた」と2ボールノーストライクからの3球目、最速165キロを誇る直球に狙いを定めていた――。
試合前の練習では・・・
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